【看護師】長期勤続年数はデメリット?40代後半の転職体験談とは
2019/03/08
当サイトでは転職経験のある看護師さんの体験談を教えていただき、公開しております!
体験者:ニャン助さん
年齢 | 性別 | お住まい | 利用サービス |
---|---|---|---|
40代後半 | 女性 | 千葉県 | 医療ワーカー![]() |
転職を決めたきっかけは?
私が就職した頃は、一つの病院で勤め上げる!というのが一般的な考え方のように感じていました。
ですが、勤続15年も経過した頃に入ってきた新人の子達は、ほんの数年もいればすぐに辞めていく子が多くなってきました。
中には1年足らずで辞めていく子もいました。
人事ながら、「そんな経歴で他で使ってもらえるの?」と心配したほどです。
その時の私は特に職場に不満もなかったし、もともとその病院の付属の看護学校卒業というのもあり、いわば「ぬるま湯感覚」で何年も同じ職場で働き続けました。
私が転職を考え出したのは、母が体調を崩したのがきっかけでした。
元々足腰は丈夫な方ではなく、私が成人してまもなくの頃から杖を付いて歩くような生活でした。
それが一気に車椅子生活になったのは、病院に行く途中に転倒し、大腿骨頸部骨折をしてからのことです。
手術をして人工骨頭を入れて、歩行訓練も早期に開始したのですが、足の筋力が弱く、母の方が先に歩くのをあきらめてしまったようでした。
車椅子生活が始まると、気が弱くなった母は日に何度も電話をかけてよこしてくるようになりました。
ずっと一人暮らしをしていましたが、そろそろ実家に帰る頃だと思いました。
実家は車で1時間半かかります。
通えないこともないですが、介護をしながらとなるとやはり職場を変える必要がありました。
勤続年数が長いのは武器にならない?
転職についてはハローワークしかないと思っていましたが、友人から転職サイトが便利であると教えてもらいました。
そこで、友人が使っていた「医療ワーカー」という転職サイトを利用しました。
ネットで登録してメールと電話で主にやり取りをしました。
私のアピールポイントとしては、同じ病院での勤続年数が長いという部分でしたが、その部分はあまり(転職希望先に)アピールしないような印象を受けました。
それとなく聞いたところ、医療機関によっては勤続年数が長い看護師は「固定観念が強い」と感じている節があるんだそうです。
すぐに辞めてしまうだろうという心配はしなくてもいいのはメリットだけど、一つのやり方に固執したり、やや扱いにくい人材というように見られてしまう場合もあるので、注意が必要なのだと説明がありました。
まさに晴天の霹靂です。
経験年数がものをいう世界だと思っていました。
今まではなんだったのかと大きなショックを受けました。
それを察してか、担当者から「即戦力となるのは大きな魅力です」と言ってもらえましたが、何だか後は上の空で聞いていたように思います。
意外とスムーズな転職の流れ
私なんてもう転職先はみつからないんじゃないかと悲観した時期もありましたが、意外なほど転職はスムーズに進みました。
実家からほど近いところの総合病院で管理職としての就職が決定しました。
恥ずかしながら勤続20年を過ぎても主任にもなっていなかった私。
自分は一生平でもいいと思っていましたが、管理職としての入職はお給料がかなり上がります。
管理職の経験がないため、しばらくは見習い管理職のような立場ですがそれでもありがたいお話でした。
結局のところ、経歴を生かした転職となったわけです。
転職後はどうですか?
転職後は以前よりも責任ある立場でプレッシャーを感じることもありますが、主任として充実した生活を送っています。
責任ある立場ですが、以前よりも夜勤の回数は減りましたし、デスクワークが多くなり体力的にもだいぶ楽になりました。
病院で体力を使わない分、自宅では母の介護をしていますが、現状ではバランスが取れていてとても落ち着いた生活を送ることが出来ています。
母も私が実家に戻ってきたことで安心したようです。
(体験談はここまで)

勤続年数は長い方がいいと私自身もずっと思っていましたが、近年そのような考えは少し薄らいでいるようです。
中途で採用する場合には即戦力としてある程度の経験年数は欲しいけど、「あまり長いと扱いにくい」という考えが医療施設側にあるようです。
パートやアルバイトなどで働く人材が増えたこともその背景にあるように感じます。
また給与面での考慮や人間関係などの場面でも経験年数が転職の邪魔をするケースもあるようですが、基本的には転職希望先との相談で折り合いが付きやすい問題ではないかとも思います。
医療施設側が私達に求めるニーズが様々なように、看護師側も勤続年数を強みにできる転職先を探せばなにも問題ありません。
この時に強いサポートを期待できるのが転職サービスだと思います。
管理職の求人は非公開が多く、自分自身ではなかなか探すことができません。
だからこそ転職サービスは効果的に使えると思います。
どんな職歴であっても、不安を感じる前にまずは相談をするのがおすすめです。
案ずるより産むが易しのケースは少なくありません。